壮大な勘違い 


先ほど27時頃、隣の部屋から「キコキコキコ」という音が聞こえてきた。この音は過去にも何度か聞こえてきたことがあるので別段驚きはしなかった。しかし、何の音か分からないままでいた。
最初にこの音を聞いたのは1年以上前であろうか。俺はその時からずっと、「ノコギリで何か木材でも切ってんのかな?」と思った。最初にそう予想してしまったものだから、この音が聞こえてくる度に不思議で仕方なかった。なんせ毎回毎回聞こえてくるのは夜になってからだったからだ。


このキコキコ音が聞こえてきたとき、俺は辞書を片手に英語論文を読んでいた。集中力が必要なので、このキコキコ音が耳障りになってきた。
「なんやねん、こんな時間にノコギリで木切って何してんねん?!」と思った。そう思った瞬間に続けて思った、「そんなヤツおるわけないやん。」と。
大前提を否定した瞬間、違う音も聞こえてきた。それは高い音で「ぁん」と。


・・・もしかしてこのキコキコ音ってベッドの音か!?


壁に耳を当てて聞き耳を立ててみる。
・・・男女がまぐわっておられました(;´Д`)


1つの壁を挟んで、一方では男女の営みを、もう一方では英語論文読みを。
なんやろう・・・ベランダに出てタバコ吸いたくなったね(爆
(注:今までの人生において1本もタバコを吸ったことがありません。)


人間がする予想って自分が過去に体験したことから引っ張ってくるもんなんやなと思った。だって、ノコギリで木材切ってキコキコ音出したことは何回かあるけど、ベッド揺らしてキコキコ音出すなんて一回もしたことないもん!!
俺今全然泣いてへん!!(死